春の陽気は心に前向きな変化をもたらしてくれます。
2024年2月 立春
いつもたおファームを応援していただき誠にありがとうございます。
立春を迎えました。
まだ寒いですが、随分と日が長くなりました。
谷あいの集落に位置するたおファームでは、日照時間の伸びが肌感覚ではっきりと感じられます。
冬至辺りの日の入りはほんと早くて、日が落ちると、みるみるやる気が落ちていくんです。
しかしこれからは太陽の季節を迎えていきます。
実際に明るい時間が長くなる分、やる気が持続しているのが感じられていい感じです。
『北風と太陽』って話がありましたね。
あのお話が、まさに現実になっている感じです。
谷を抜ける強風にあおられて身も心も本当に硬くなりました。
また理不尽な風に対する怒りの感情の波がすごくて、こらえるのに大変な日もありました。
しかし、徐々に長くなっていく暖かな太陽の時間が身体を優しく包み込んでくれました。
気が付けば自然と身体の緊張がゆるみ、笑顔さえ出てしまう心地よさです。
今年は、大変な幕開けでした。
冬の寒さも手伝ってより一層悲惨さが強まりました。
しかしですよ、これからどんどん春の暖かさが日本中に溢れていきます。
いままでどんなに冷たい気持ちになっていたとしても、春の暖かさはそれを溶かしていきます。
一瞬でもいいんだと思います。
ほんの一瞬でも太陽の暖かさを深く実感することができたなら、
その一瞬が何にも代えがたい大事なきっかけになりえます。
立春の手前の季節の言葉に「雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)」とあります。
まだたくさん卵を産む時代でなかった頃、鶏が産んだ卵を温め始めるのがこの季節でした。
品種改良によりそうしたことははっきりとわからなくなりましたが、春夏秋冬それぞれの季節の卵の産み方の違いはあります。
とりわけ、自然に近い環境で飼う自然卵養鶏では季節の変化の影響が卵に出ます。
たおファームの卵もそうした飼い方です。
鶏たちは、暖かさも手伝ってこれからますます卵を産んでいきます。
春に向けて活発になっていく身体になじむ春の卵です。春の陽気と春の卵で気分を切り替えていきたいものですね。