138億年前・・・
2025年8月 立秋

いつもブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
8月は立秋を過ぎ、白州は秋に向けて空気が変わりつつあります。
実りの秋を前に、ある科学者の話をちょっと紹介させてください。
138億年前に宇宙が誕生し、46億年前に太陽系ができて
45億年前には地球が誕生しました。
地球が冷えた直後にとても早い段階で生命が現れ始めました。
138億年たった今では、いろんなところに生命が存在しています。
例えば、高温、高圧、酸で溶ける場所、光のない場所
放射線レベルの高い場所、こんな過酷な環境にも生命が存在しています。
ざっと、宇宙誕生から現在までのあらましを一息に話した後で
科学者はこう続けます。
「自然は、生命を産み出すことに強く惹かれているのではないか?」
さらに、次の展開がおもしろかったのですが、
「そして、地球上の生命の頂点とは人間。その意味は、人間が自己を認識し、内省する能力、メタ認知を持っているから。」
ということでした。
メタ認知ってどこかで聞いたことがあるかも知れません。
自分たちについて考える、自分が今何故ここにいるのかを
問いかけることができる。
そんな能力のことをメタ認知と言います。
科学者は話を大胆に締めくくります。
「138億年かけて、ようやく自然が、自己を認識する能力を持つようになったのだ。(人間も自然の一部という考え方による)」

宇宙と言うスケールの大きなテーマを
人間のありかたに集約してしまう
とてもダイナミックな展開の話でした。
自然は生命、つまり「生きること」を強く肯定する存在に感じられました。
豊かな実りの秋にふさわしい気づきのある内容に心動かされました。
138億年かけて、自然は、鶏を飼いながら平和に暮らすような
存在を育むまでになりました。
138億年前なんて全く想像もつきませんが
でもこの今を、138億年かけた結実ととらえることで
「やっとここまできたな、よし明日も頑張ろう。」
みたいな気分が自然に湧いてくるようです。
思えば、鶏は自然の一部として
人間にとても意味のある卵を提供し続けています。
メタ認知能力を備えた人間の一人として
そのありがたみを深く理解したいなと思います。
まだ暑い日が続きますが、どうぞ自然とともに
健やかな毎日をお過ごしください。
たおファーム