急に冷え込んで驚いています。
2025年10月 霜降

朝の空気がぴんと澄み、頬に触れる風に冷たさが混じるようになりました。
陽の光はとても穏やかになり、夕方の空は早く暮れ
急に秋が深まるのを感じます。
農場の景色も少しずつ変わってきました。
夏にあれほど青々としていた草の色が
今ではところどころ金や茶を帯び、緑の中に秋の気配が混じっています。
ふと、天気予報の最低気温を眺めていたら
そろそろ霜が降りる時が来たなと実感できました。
この朝露もうっすら霜に変わる日はすぐです。
この時期、身体は外の冷えに備えて、内側に力をため込もうとします。
そんな季節にぴったりなのが、お粥の養生です。
胃腸をやさしく温め、消化を助けてくれるお粥は
冷たい朝のはじまりに心までほっとゆるめてくれます。
白粥に少しの塩を添えるだけでもいいですし
旬のさつまいもや生姜を加えれば、体の芯から温まります。
梅干しや、お漬物、好みのドライフルーツなどで
より薬効を高めたりするのもいいですね。

たおファームの名前の由来の道教(どうきょう、タオイズム)では
不老長寿の食べ物としてお粥を挙げるくらい
昔からお粥は親しまれているそうですね。
たおファームでも、朝一番に湯気を上げる餌づくりがはじまります。
鶏たちは羽をふくらませながら
まだ冷たい空気の中で太陽の光を浴びて一日のリズムを整えています。
その姿に、自然とともに暮らすリズムのとり方を教えられています。
寒さが少しずつ増す中で生まれる卵は、
殻の内側にしっかりとした生命の力が詰まっています。
お粥の上に落として軽く火を通せば、栄養豊富な朝ごはんができあがります。
からだをあたため、心をととのえる
――朝のひと時を豊かな時間にしてください。
季節が冬へうつろい、身体が変化していくこの時に
鶏の身体も変化し、卵の味わいも季節の味わいになります。
心を整える支えに、どうぞたおファームの卵をお役立てください。
たおファーム