暑さの中で身体の声を聞いてみる
2026年8月 大暑
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今年の夏も暑いですね。暑いという言葉だけでは足りないような日が続いています。ニュースを見ても、今年の夏は記録的な暑さになるという話題をよく目にします。農園でも、朝から太陽が照りつけると、今日はどこまで暑くなるんだろうと少しそわそわします。
この時期は草の勢いもものすごく、農園では草刈りに追われています。草は暑さなんてものともせずにどんどん伸びていきます。人間の方が先に参ってしまいそうです。
草刈りをしていると汗をたくさんかきますので、水分補給は欠かせません。水を飲むだけでなく、汗と一緒に出ていく塩分も少し補給します。こういう時には、昔から食べられてきた梅干しなどは、とても理にかなった食べ物なのだなと思います。
最近は熱中症対策というと、水分補給や塩分補給という言葉をよく聞くようになりました。昔の人は今のように「熱中症対策」という言葉を使わなかったでしょうが、暑い季節を過ごすための知恵を、食べ物の中にたくさん残してくれているような気がします。
そう考えると、日本には味噌汁があります。
水分をとりながら、味噌から塩分もとることができます。季節の野菜を入れれば野菜も食べられます。暑いからといって冷たい飲み物ばかりになるよりも、こうした昔からある食べ方に、身体を整える知恵があるのかもしれませんね。
そして、私たちは卵を作っていますから、味噌汁に卵をひとつ落としていただくのをぜひお勧めしたいところです。
ところで、暑くなると食欲が落ちることがあります。
暑さで胃腸が疲れてしまったり、冷たいものをとりすぎたり、室内と外の温度差で身体の調子が変わったり、いろいろな理由があると思います。
でも、暑い日に食欲が落ちることを、すぐに「身体の調子が悪いから」と考えなくてもいいのかもしれません。
暑い日は、身体もいつもと同じようには動きません。たくさん食べるより、食べられるものを少しずついただく。量より質を大事にする。そんな食べ方もあっていいように思います。
身体は案外正直です。
「今日はあまり食べたくないな」と感じた時には、少し静かなところで呼吸をして、自分の身体に聞いてみる。何を食べたいのか、どのくらい食べたいのか。忙しい毎日の中では、そんな身体の声を聞く時間もなかなかありませんが、ほんの少し立ち止まるだけでも違うのかもしれません。
さて、暑さの中でがんばっているのは人間だけではありません。
鶏たちも暑い夏を過ごしています。
鶏も暑くなると食欲が落ちます。水を飲む量も増えますし、日中はできるだけ涼しいところで過ごそうとします。それでも毎日、朝になると卵を産んでくれています。
夏は卵の数や大きさにも変化が出やすい季節です。
暑いからといって、鶏たちに「頑張ってたくさん産んでね」とお願いすることはできません。まずは鶏たちがこの暑さを無事に過ごせること。その上で産んでくれた卵を、ありがたくいただく。
そんなふうに思うようになりました。
外では草がぐんぐん伸び、鶏たちは日陰を探しながら、それでも季節の草をついばんでいます。暑さの中にも、夏ならではの自然の恵みがあります。
人も鶏も、暑い時には暑いなりの過ごし方があるのかもしれません。
無理をせず、水分をとって、食べられるものをいただいて、身体の声を聞きながら、この暑い夏を過ごしていきたいですね。
大暑の季節の恵みの卵、お楽しみください。
たおファーム